【学生用】考古パンフデータ2022年度版
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4 千葉県が行う区画整理や道路の整備に伴う埋蔵文化財の発掘調査や保護、文化財の指定に関すること、普及や管理など、県内の様々な文化財を扱う仕事をしています。さらに、博物館に勤務することもあり、展示の企画や解説を行なっています。 発掘調査などの現場での仕事だけでなく、発掘調査を行うまでの調整や、発掘調査を行わずに保護できるよう調整することも重要な仕事の一つです。さらに文化財を国や県の指定文化財にしていくことや、指定された文化財が適切に公開・活用・管理されるよう調整を行なっています。 自分の興味のある科目の多くが資格取得に必要な科目であり、考古学を学んだという証明になるのではないかと思ったこと、また、将来自分の就きたい仕事に挑戦するときの手助けになればと思ったことが資格取得を目指したきっかけです。 もともと大学を選んだ理由が、考古学の座学だけでなく現場での実習があったからということもあり、考古学実習はとても記憶に残っています。発掘調査や整理作業などリアルに体験したことで、考古学や文化財に関わる仕事に就きたいと強く思うようになりました。現場での経験だけでなく、遺物の整理など発掘調査に関することを経験したことは、就職してから大変役立ちました。速水 成美2011年 考古調査士資格2級取得2014年 考古調査士資格1級取得 「考古調査士資格」はまだまだ知られていない資格ではありますが、これからの文化財行政を担っていく若い世代とっては、とても重要な資格だと思います。 発掘調査はもちろんのこと、関係法令や博物館学・行政論を網羅的に学ぶことができるこの資格は、考古学専門の職だけでなく文化財をあつかう幅広い職種に役立つはずです。 自分の学びたいことを学んだ結果として資格を取得できることは目に見える証になります。ぜひ「考古調査士資格」の取得を目指してください。資格取得者の声現在のご自身の仕事内容について教えてください。「考古調査士資格」を取得しようと思った理由を教えてください。特に記憶に残っている考古学の授業とその理由を教えてください。昭和女子大学 生活機構研究科       生活文化研究専攻修了千葉県教育庁教育振興部文化財課 所属「考古調査士資格」、あるいは資格取得の過程で学んだことが、実際の職務に役立ったことはありますか。 考古学実習で学んだ埋蔵文化財の取り扱い方などが、就職した後、実際の発掘調査現場や整理作業の場でとても役に立ったことはもちろんですが、文化財行政や関連法令について学んだ文化財保護行政論と埋蔵文化財行政学特論は実習以上に大変役に立っています。 文化財保護や行政の基礎を、実際に文化財行政を担っていた方から学べたことは、大変貴重な経験でした。教科書には書いていない実体験を交えた内容で、緊張感のある行政の場について知れたことは、私の今の仕事に深く関わっています。これから取得を考えている方たちにメッセージがあればお願いします。将来自分の就きたい仕事に挑戦するときの手助けに資格取得者の実績

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